フッ素を知っていますか?

こんにちは。東成区にあるともファミリー歯科です。

突然ですが、皆さんはフッ素を知っていますか?

歯科医院でのメンテナンスを受けたとき、フッ素の塗布を提案されたことはありませんか?

誰もが一度は聞いたことがあるであろうフッ素。

言葉は知っていても「フッ素ってなに?」「なぜ必要なの?」という方も多いかもしれません。本日は、そんなフッ素について紹介していきます。

フッ素とは?

原子番号9番の元素です。科学的に合成されたものではなく、自然界に元々広く分布しています。フッ素は反応性の高い元素で、自然界では基本的に単体で存在するのではなく、イオン化して別のものと結合した「フッ化物」として存在しています。フッ化物に対する考え方は、この半世紀で大きく変化しています。

1940~1970年代には、歯が萌出する前に体内にフッ化物を摂取しておくことで強い歯を作ることが虫歯のコントロールに役立つと考えられていました。しかし、現在ではフッ化物は私たちの体内に既に存在しているものであり、日常的に口にする食品にも広く含まれていることが分かったため、萌出する前に体内に取り込む必要が無くなりました。つまり、フッ化物が毎日口腔内に存在することで虫歯の進行を遅らせる役割を果たせることが明らかになったのです。その結果、フッ化物を使用する対象は小児からすべての年代へと広がっていくこととなりました。最近では「フッ素塗布」というよりも「フッ化物塗布」と呼ばれることも多くなっています。

また、世界中で虫歯のコントロールに貢献しているフッ化物ですが、歯の歴史においてはフッ素症(斑状歯)の原因として登場したこともありました。フッ素症とは、歯ができる時期に過剰にフッ素を摂取することで歯のエナメル質が障害を受けることを言います。歯ができる時期は大きく分けて「お母さんのおなかの中にいる時期」「生まれた後の時期」に分けられます。おなかの中にいる時期は、胎盤に守られているので直接的に胎児や乳歯が影響を受ける心配はありません。しかし、生まれた後から8歳ごろまでは歯のエナメル質が作られる成長段階の期間なので、フッ素の過剰摂取は気を付ける必要があると言われています。ですが、日本では海外と違い元々普段から摂取しているフッ素の量が少ないので、そこまで大きく心配はありません。正しい量を摂取していく分には、フッ素症の心配もないありませんので、正しくフッ素を理解し使用することが大切なのです。

次回はフッ素の働きについて紹介します。