初めての反抗期

小さな奥歯が生え始めるころ(1歳2か月~1歳4か月)赤ちゃんは初めて「自分」を意識し始めます。自分の名前、自分のおもちゃ、自分の着るもの、食べもの、何でも自分で選ばないと気がすまない時期があります。こうしてしばらくすると、反抗期が始まります。喃語「ンマー」「マンマ」ではなく、ことばらしい言葉を話し始めます。この反抗期に出会って、たいていの親は育児の初めの壁にぶつかるのもですが、深刻に考える必要がありません。この時期に、ことば、知能、好奇心、社会性がめざましく発達します。

言語を喋り始め、2歳の誕生日までにめざましい発達をみせます。この時期、赤ちゃんとの会話が始まります。食べ物を咬むことで舌が発達します。前歯が生えそろい、舌が自由に動かせるようになると「おたるたん」だったり「おしゃるしゃん」だったのが、いつの間にか「おさるさん」になります。

赤ちゃんが自由に歩けるようになると、たえず親のそばに寄ってきたがります。すぐに寄ってきたがりますが、ここで必要に応じて毅然と制限することが大切です。そして反抗には厳しい態度を見せる必要があります。ここで、けじめをつけないと、子供は不機嫌に甘えつづければ母親を思うがままに操れると学習してしまいます。そうすると、育児がいっそうストレスになりそうです。上手に毅然とした態度を示すことができれば、反抗期は2歳になる前に終わるでしょう。2歳からの幼児の成長は、この時期のしつけで決まります。かんしゃくを起こすのは赤ちゃんの発達のひとつのプロセスです。お母さんが、いっしょにヒステリックになってはいけません。

食べ物の道と呼吸の道は、入り口のところで交差しています。口から入った食べ物が、誤って声門を超えて気管に侵入してしまうと、赤ちゃんの息が詰まってしまうことがあります。乳児の誤嚥は、重大な窒息事故につながります。離乳初期には、ウエハースやボーロのようなベビー用のお菓子でも窒息事故を起こすことがあります。この種のお菓子は乾燥しているために、たくさん口に含むと、のどの奥に運ばれたところで唾液を吸って急に粘着性を増すので、口に含む量に注意が必要です。離乳期から2歳までの子どもには、とくに注意が必要です。飴を誤って飲み込んで気管に詰まらせ、窒息する例がありますから、飴を与えるのは避けた方がいいでしょう。大きくなってからでも飴を舐めながら遊んでいると思わぬ事項を起こすことがあります。噛まない、食べる時に口を閉じない、おしゃべりをしながら食べる、急いで食べるという悪い条件が重なると、どんな食品でも窒息の原因になるので注意しましょう。