歯科治療が不安な時は?~トリートメントコーディネーターがいる理由~
「歯医者が怖い」
「何をされるのかわからなくて不安」
「説明されても、正直よく理解できなかった」
歯科医院に対して、こうした気持ちを抱えている方は決して少なくありません。
実は、多くの患者さんが同じような不安を感じながら来院されています。
歯科治療は専門用語が多く、治療内容や期間、費用についても分かりにくいことが多いため、「よくわからないまま治療が進んでしまった」と感じてしまうこともあります。
そうした不安を少しでも減らし、安心して治療を受けていただくために、歯科医院にはトリートメントコーディネーターという存在があります。
目次
歯科治療の不安は「気持ちの問題」ではありません
歯科治療が怖いと感じる理由は、人それぞれです。
- 過去に痛い思いをした経験がある
- 口の中を見せること自体が苦手
- 音やにおいで緊張してしまう
- 説明が理解できず、不安が増えてしまった
これらは決して「気にしすぎ」ではありません。
むしろ、とても自然な反応です。
歯科治療は、患者さん自身がコントロールしにくい状況になりやすく、「何をされているかわからない」という感覚が、不安を強くしてしまう原因になります。
「わからない」が不安を大きくする
治療内容や流れが分からないまま治療を受けると、
- 今、何をされているのか
- 次はどんな治療があるのか
- どのくらい通う必要があるのか
といった疑問が積み重なり、不安がどんどん大きくなってしまいます。
歯科医師は治療の専門家ですが、診療時間の中ですべてを丁寧に説明するのが難しい場面もあります。
そこで、患者さんの気持ちに寄り添い、説明や相談を担当するのがトリートメントコーディネーターです。
トリートメントコーディネーターとは?
トリートメントコーディネーター(TC)は、歯科医師と患者さんの間に立ち、治療を理解しやすくつなぐ役割を担うスタッフです。
治療を決める人でも、無理に進める人でもありません。
患者さんが「納得して治療を受けられる状態」をつくるためのサポート役です。
「先生には聞きづらいけれど、少し気になっていること」
「こんなことを聞いてもいいのかな?」
そんな思いも、気軽に話せる存在として関わります。
トリートメントコーディネーターがしていること
● 不安や疑問をじっくり聞く
まず大切にしているのは、患者さんのお話をしっかり聞くことです。
- 何が一番怖いのか
- どんなことが心配なのか
- どこまで理解できているか
話すことで気持ちが整理され、「少し安心した」と感じる方も多くいらっしゃいます。
● 治療内容をやさしく説明する
専門用語をできるだけ使わず、図や模型を使って説明します。
「なぜこの治療が必要なのか」「治療をしないとどうなるのか」を、患者さんのペースに合わせてお伝えします。
● 選択肢を一緒に整理する
歯科治療には、複数の方法があることも少なくありません。
それぞれのメリット・デメリットを整理し、患者さんが自分で選べるようにサポートします。
● 費用や通院について相談に乗る
治療費や通院回数のことは、聞きづらいと感じる方も多い部分です。
トリートメントコーディネーターは、そうした現実的な不安についても丁寧に説明します。
トリートメントコーディネーターがいると何が変わる?
在籍していることで、
- 治療内容が理解できる
- 不安を抱えたまま治療が進まない
- 自分の気持ちを尊重してもらえる
- 「怖い歯医者」から「相談できる場所」へ変わる
といった変化が生まれます。
治療は、納得と安心があってこそ前向きに受けられるものです。
こんな方こそ、ぜひ相談してください
- 歯医者が苦手・怖い
- 過去に嫌な経験がある
- 説明を聞いても理解できるか不安
- 治療を途中でやめてしまったことがある
トリートメントコーディネーターは、そうした方のためにいます。
トリートメントコーディネーターが関わると治療はどう変わる?【実例紹介】
「トリートメントコーディネーターがいると安心できる、というのは分かるけれど、実際にはどんな違いがあるの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、実際によくあるケースをもとに、トリートメントコーディネーターが関わることで治療がどのように変わるのかをご紹介します。
実例①「説明が分からず、治療が止まってしまった方」
ある患者さんは、「説明を聞いてもよく分からないまま治療が進み、不安になって通院をやめてしまった」という経験がありました。
当院では、トリートメントコーディネーターが時間をかけてお話を伺い、治療内容を一つひとつ整理しながら説明しました。
「どこが不安だったのか」「何が分からなかったのか」を一緒に確認することで、患者さん自身も気持ちが整理され、
「これなら続けられそう」と前向きに治療を再開することができました。
実例②「費用の心配で治療を迷っていた方」
治療費のことが気になりながらも、「お金の話は聞きづらい」と感じていた患者さんもいらっしゃいます。
トリートメントコーディネーターが間に入り、保険治療と自費治療の違いや、費用の目安、支払い方法について丁寧に説明しました。
無理に治療をすすめるのではなく、患者さんの生活状況に合わせた選択肢を一緒に考えることで、
「納得して決められた」「安心して治療を受けられた」とお話しくださいました。
実例③「歯医者が怖くて緊張していた方」
歯科治療に強い恐怖心があり、診療台に座るだけで緊張してしまう患者さんもいます。
治療前にトリートメントコーディネーターが十分に時間を取り、不安な点を聞き出し、「今日は何をするのか」「痛みはどの程度か」を事前に共有しました。
その結果、患者さんは気持ちが落ち着き、治療中も安心して過ごすことができました。
「話を聞いてもらえるだけで、こんなに違うんですね」と感じていただけたケースです。
実例からわかること
これらの実例に共通しているのは、不安の正体を言葉にできたことで、治療に前向きになれたという点です。
トリートメントコーディネーターは、治療そのものではなく、患者さんの気持ちと向き合うことで治療をスムーズにする役割を担っています。
まとめ:不安を一人で抱えないために
歯科治療への不安は、誰にでもあるものです。
大切なのは、その不安を「我慢すること」ではなく、「相談できること」。
トリートメントコーディネーターは、患者さんの「怖い」「わからない」に寄り添い、安心して治療を受けられるよう支える存在です。
もし歯科医院でトリートメントコーディネーターと話す機会があれば、ぜひ気になることを伝えてみてください。
あなたの不安を軽くする、ひとつのきっかけになるはずです。