聞きづらいな…と思ったことはありませんか?
「聞きづらい」を代わりに聞きます。TCに相談できること
前回も少し触れましたが、歯科治療では専門用語が多く、治療の流れや選択肢、費用のことなど、一度に多くの情報が伝えられます。
さらに、限られた診療時間や人間関係の中で、「こんなことを聞いてもいいのかな」「忙しそうで聞きづらい」と感じてしまい、十分なコミュニケーションが取れないこともあります。
本当は不安なことがあるのに、そのまま治療が進んでしまう。
疑問が残ったまま、なんとなく決めてしまう。
そうしたすれ違いをなくすために、歯科医院にはトリートメントコーディネーター(TC)という存在があります。
TCは、患者さんが感じている「聞きづらい」を、代わりに受け止め、整理し、必要に応じて歯科医師へ橋渡しをする役割を担っています。
費用のこと、正直に聞けていますか?
治療費についての不安は、多くの方が抱えています。
「全部でいくらかかるの?」
「保険と自費ってどう違うの?」
「分割はできる?」
けれど、お金の話はどうしても聞きづらいものです。
TCは、治療費の目安や支払い方法、保険適用の範囲などを、わかりやすく説明します。
無理に治療をすすめることはありません。
患者さんの生活状況や希望を踏まえ、「どうすれば安心して続けられるか」を一緒に考えます。
治療期間や通院回数の不安
「何回通えば終わるの?」
「仕事が忙しいけど続けられる?」
「引っ越し予定があるけど大丈夫?」
治療のゴールやスケジュールが見えないと、不安は大きくなります。
TCは、治療全体の流れを整理し、通院の目安を具体的にお伝えします。
先が見えることで、心の負担はぐっと軽くなります。
「痛いのが怖い」という本音
歯科治療が怖い理由の多くは、「痛みへの不安」です。
過去の経験からトラウマがある方もいらっしゃいます。
しかし、診療中にその不安を言い出せないことも少なくありません。
TCは、「どんなことが一番怖いのか」「どこが不安なのか」を丁寧に伺います。
その内容は歯科医師へ共有され、できる限り配慮した治療につなげます。
不安を言葉にできるだけで、安心感は大きく変わります。
本当は迷っている、という気持ち
治療には、複数の選択肢が提示されることがあります。
「どれが正解なの?」
「自分に合っているのは?」
TCは、メリット・デメリットを整理し、患者さんの価値観に合わせて一緒に考えます。
最終的に決めるのは患者さんご自身ですが、その判断材料をわかりやすくお伝えします。
納得して決めた治療は、後悔が少なく、満足度も高くなります。
こんなことも相談できます
・治療を途中でやめてしまった過去がある
・家族にどう説明したらいいかわからない
・他院で言われたことが気になっている
・今すぐ決められない
こうした“本音”も、TCは大切に受け止めます。
過去に歯科治療で強い痛みを経験した患者さんは、診療台に座るだけで緊張してしまう状態でした。
TCが事前にじっくり話を聞き、
・何が一番怖いのか
・どんな場面で不安になるのか
を整理して歯科医師へ共有しました。
その結果、治療の順番・麻酔の説明を丁寧に行い、治療時間を短めに区切るなどの配慮ができました。
「ちゃんと分かってくれていると感じられて安心しました」と話してくださいました。
TCは味方です
TCは、治療を決めさせる人ではありません。
患者さんの不安や疑問を整理し、「安心して選べる状態」をつくる人です。
歯科医師が治療の専門家であるように、TCはコミュニケーションの専門家です。
患者さんの声を丁寧に拾い上げ、必要に応じてチームへ伝えます。
まとめ
歯科治療において、不安や疑問があるのは当然のことです。
大切なのは、それを我慢せず、言葉にできる環境があること。
「聞きづらい」を抱えたままにしないために、トリートメントコーディネーターがいます。
費用のこと、期間のこと、痛みのこと、迷っている気持ち。
どんなことでも構いません。
どうぞ遠慮なく、TCにご相談ください。
あなたが安心して治療を受けられるよう、私たちは全力でサポートいたします。