子どものいびきは大丈夫?原因と受診の目安

「子どもが寝ているときにいびきをかいている」
「大人と同じような大きないびきだけど、大丈夫?」
子どものいびきに気づいても、「疲れているのかな」「よく寝ている証拠かな」と、そのまま様子を見ていることもあるかもしれません。
風邪をひいて鼻がつまっているときなど、一時的にいびきをかくことはあります。しかし、毎日のようにいびきをかいている場合や、寝ているときに苦しそうな様子がある場合には、睡眠中の呼吸がうまくできていない可能性も考える必要があります。
今回は、子どもがいびきをかく原因や口呼吸との関係、注意したいサイン、受診の目安についてわかりやすく解説します。
目次
そもそもなぜ子どもはいびきをかく?
いびきは、睡眠中に空気の通り道が狭くなり、その周囲の組織が振動することで起こります。
子どもの場合も基本的な仕組みは同じですが、成長途中であるため、大人とは異なる原因が関係していることがあります。
例えば、風邪による鼻づまり、アレルギー性鼻炎、扁桃やアデノイドの大きさなどです。
「子どものいびき=すぐに病気」というわけではありませんが、頻度や寝ているときの様子を確認することが大切です。
一時的ないびきと、続くいびきの違い
風邪をひいて鼻がつまっているときだけ、いつもより疲れているときだけなど、一時的にいびきをかくことがあります。
風邪が治り、鼻づまりと一緒にいびきもなくなるのであれば、それほど心配しなくてもよい場合があります。
一方で、
・風邪をひいていないときもいびきをかく
・毎晩のようにいびきが聞こえる
・何週間も続いている
・いびきの音が大きい
といった場合には、一度睡眠中の呼吸に問題がないか確認してみましょう。
「いびきをかくかどうか」だけではなく、いつ・どのくらいの頻度で起きているのかを見ることがポイントです。
鼻炎・鼻づまり、扁桃・アデノイドとの関係
子どものいびきの原因として考えられるものの一つが、空気の通り道が狭くなることです。
アレルギー性鼻炎や風邪などで鼻がつまっていると、鼻から空気を取り込みにくくなります。
また、のどの奥にある「扁桃」や、鼻の奥にある「アデノイド」が大きいことが、いびきや睡眠中の呼吸に関係している場合もあります。
扁桃やアデノイドは子どもの成長過程で大きくなる時期がありますが、空気の通り道に影響している場合には、耳鼻咽喉科などで詳しく確認することがあります。
いびきと口呼吸の関係
鼻が通りにくい状態では、鼻呼吸がしづらくなり、口を開けて呼吸することがあります。
寝ているときだけでなく、普段から口がぽかんと開いている場合には、日中のお口の状態にも注目してみましょう。
口呼吸には鼻づまりだけでなく、舌の位置や唇の閉じ方など、さまざまな要因が関係することがあります。
「いびき+寝ているときに口が開いている」「日中もお口ポカンになっている」といったように、複数のサインがみられる場合には、お口の機能についても確認しておくことが大切です。
口呼吸が与える影響については「口呼吸が子どもに与える影響|虫歯・集中力・顔つきとの関係とは?」にて詳しく解説しています
睡眠の質にも関係する?
いびきをかいていても、本人は眠っているため、「ちゃんと寝られている」と思うかもしれません。
しかし、睡眠中に呼吸がしづらい状態が続いている場合には、眠りが浅くなったり、途中で目を覚ましたりすることがあります。
そのため、いびきだけでなく、
・寝相がとても激しい
・何度も目を覚ます
・寝汗が多い
・朝なかなか起きられない
・日中に眠そうにしている
といった様子がないかも確認してみましょう。
もちろん、これらがあるからといって、必ずいびきや呼吸が原因とは限りません。いくつかのサインを合わせて見ることが大切です。
「呼吸が止まる」「苦しそう」は注意したいサイン
特に注意したいのが、睡眠中に呼吸が止まっているように見える場合です。
いびきをかいていたのに急に静かになり、その後「ガッ」と大きく息をする、胸やお腹を大きく動かしながら苦しそうに呼吸している、といった様子がみられることがあります。
このような場合には、睡眠時無呼吸など睡眠中の呼吸の問題が隠れている可能性があります。
また、毎晩のように大きないびきをかく場合も、「いつものことだから」と判断せず、一度医療機関で相談してみましょう。
歯科で気づけることもあります
「いびきなのに歯医者?」と思われるかもしれません。
歯科医院では、いびきそのものを診断するわけではありませんが、定期検診などでお口を確認した際に、
・普段から口が開いている
・口呼吸がみられる
・舌の位置が低い
・歯並びや噛み合わせに特徴がある
・お口の機能に気になるところがある
などに気づくことがあります。
子どものお口は、歯だけでなく舌・唇・呼吸などとも関わりながら発達していきます。
そのため、いびきについて直接相談するつもりがなくても、お口の状態から「寝ているときに口は開いていませんか?」「いびきをかいていませんか?」と確認することがあります。
耳鼻咽喉科・小児科へ相談したほうがいいケース
いびきの原因が鼻やのどにあると考えられる場合には、歯科だけでなく耳鼻咽喉科や小児科での確認が必要です。
特に、
・毎晩のように大きないびきをかく
・風邪が治ってもいびきが続いている
・鼻づまりが長期間続いている
・寝ているときに呼吸が止まることがある
・苦しそうに呼吸している
・睡眠や日中の様子にも気になる変化がある
といった場合には、一度相談してみましょう。
可能であれば、寝ているときのいびきや呼吸の様子を短い動画に撮っておくと、受診時に普段の状態を伝える参考になります。
まとめ
子どものいびきは、風邪や一時的な鼻づまりによって起こることもあります。そのため、一度いびきをかいたからといって、すぐに心配する必要はありません。
一方で、風邪をひいていないときも毎晩のようにいびきをかく、口を開けて寝ている、呼吸が苦しそう、途中で呼吸が止まっているように見える場合には注意が必要です。
また、普段からお口ポカンや口呼吸がみられる場合には、鼻やのどだけでなく、お口の機能について確認することも大切です。
「子どものいびきだから大丈夫」と決めつけず、頻度や呼吸の様子を観察することがポイントです。
気になるいびきが続いている場合には、歯科医院や耳鼻咽喉科、小児科などで相談してみましょう。